
痛みに学ぶ
以前、左膝が痛み、ひどい時は満足に歩くことが出来ないことがありました。 「どうしたのかな?」と原因を考えてみると熊本空港前で転んだ時に痛めたに違いないと思い当たりました。その時は何事も無い様に思えましたが、やはり、無事に済んではいませんでした。 友人の医師の病院に行きレントゲンをとっても異状は見つかりません。医師は、「骨に問題はないし他にも原因になる様なことは見当たらない」と言ってくれたのですが、痛みは続いています。 その痛い膝で歩いてみて分ったことは、世の中はいかに階段が多く、歩きにくい場所が多いかということです。健康な身には何でもない道や階段が痛んだ膝で歩いてみると、いかにきつく、苦しいかということがいやという程分かりました。身体の不自由な人達は、日頃の歩行一つをとってみてもどんなに苦労されているかということが身にしみました。 私にとって頭で考え、知識として知っていることと、実際体験したことの間には大きなギャップがあることを知り、観念としてだけ理解していることの危うさが分かりました。 昔高野山の阿闇梨に言われた、餅を食べたことの無い人に語る時